安倍核武装発言のネタ元ーこのおっちゃんは目が据わるタイプか?

安倍晋三核武装発言のネタ元がわかりました。


北朝鮮なんか核爆弾ぶち込んで、ぺんぺん草も生えないようにしてやるぜぇ」というのが週刊金曜日03年10月31日号の「人寄せパンダ・安倍晋三のお寒い中身」。

「小型であれば原子爆弾保有も問題ない」の方はサンデー毎日2002年6月2日号の「政界激震 安倍晋三官房副長官が語ったものすごい中身『核兵器の使用は違憲ではない』」。


このうちサンデー毎日の記事の方が入手できたんで読んでみたんですが、02年5月13日午後1時、早稲田大学14号館で行われた「大隈塾」(塾頭 田原総一朗)にゲストとして呼ばれた安倍が「危機管理と意思決定」というテーマで話した内容がテープで録音され、それをサンデー毎日が何らかの形で入手してスクープにしたと。


会話の流れはこうです。


田原「有事法制ができても、北朝鮮のミサイル基地は攻撃できないんでしょう。先制攻撃だから」
安倍「いやいや、違うんです。先制攻撃はしませんよ。しかし『攻撃に着手したのは攻撃』とみなすんです。(日本に向けて)撃ちますよという時には、この基地をたたくことはできるんです」
田原「じゃあ、日本は大陸間弾道弾を作ってもいい?」
安倍「大陸間弾道弾はですね、憲法上は問題ない」
田原「ええっ!」
安倍「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、小型であれば」


この後安倍は、そもそもこれは自分の見解ではなく、1960年の岸信介の総理答弁で「違憲ではない」とされたこと、日本には非核三原則があるので、この結論はあくまで法律論であること、などを述べています(以上記事の要約)。岸信介は安倍の祖父に当たります。


安倍はこの記事について「授業はオフレコだったのに卑怯だ」と言ったようですね。しかしここまで上り詰めた政治家にしては脇が甘すぎますね。


この発言は当然問題視され、国会でも追及されました。とくに被曝者の感情は逆なでしてますからね。しかし安部の主張では、被爆国だからといって原爆を排除しろとは考えないそうです。では非核三原則はどこから来たのか?この人が首相になったら、そもそも非核三原則は無意味だとか言いかねないですね。


全体的に思考の密度が薄い人のような感じがします。一方で、どんなヤバイ事でも、言い出したらムキになって、しまいには目が据わるタイプか?


政治状況を見るとこの人が首相になることは避けられないみたいなんですけど、せめて短期政権に終わって欲しい、と思います。




涼宮ハルヒの憤慨」読了。いやあ、長門有希の作品、とくに「無題2」が最高に良かったです。「長門君、素晴らしかった。また書いてください」とお願いしたくなりますね。うわあ、なんかSSのセリフみたいになってきたな。プロの物書きとしてどうなのよ、オレ。