長門有希 綾波レイ 母性

涼宮ハルヒの原作シリーズを読み終わったので、印象をいくつか。


一番驚いたのは長門有希綾波レイ以上の母性を感じたことでした。母性。うん、母性としか言いようがないな。


綾波は設定上もシンジの母親のクローンなので、母性を感じさせるのは当然なんですが、なんというか、長門に比べると結構手を出してくる母親(笑)。時に少しうるさい。いきなりひっぱたくし、別れ際に意味ありげに「さよなら」とか言うし、母として考えると結構落ち着きがない。だからいっしょにいてもシンジはものすごく緊張してるんですね。これ母親としてどうなのよ。


その点長門はどっしりとしてますね。必要がないときはまったく動かない。余計な口出しはしない。キョンはすごくリラックスしてますよね。長門がページをめくりながら座っている部室ならものすごくぐっすりと眠れるように思うんですよ。そういえばサムデイ イン ザ レインでそういうところがあったな。あれは気持ちよく眠れそうだった。長門の傍らで眠る。それはとても幸せなことですよ。でも綾波が同じようにしていてもちょっと緊張してしまって眠れない。これはもう二人の性格の違いと言うほかはない。


綾波の中にある鋭さは時に人に向かう。シンジにもアスカにも肺腑をえぐるようなことを言う時がある。長門の鋭さは常に状況に最適に適応することに向かっていて、人の心をえぐるようなことはしない。そこが安心できるところだし、ぐっすり眠れるところでもありますね。


その性質はそっくりエヴァという作品とハルヒという作品の違いにもなっていて、激しくしかもデモ−ニッシュな刺激を受けたければエヴァに行けばいいし、安定したエンターテインメントを志向すればハルヒでしょうね。


今月は「ガンダム強化月間」ということで、3回目のファーストガンダムに挑んでいます。過去二回はいずれも途中で敗退しました。でも今回が一番面白くみています。カメラワークがきれいですね。弾切れになったときのアムロの狼狽の表情とかがなかなか芸が細かいです。でも、敵も味方も「させるかぁ」って叫ぶのはどうなんだろう。違いがあってもいいと思うんですが。