近況報告

ということで近況報告。

『怖い噂』という雑誌で記事を2本。一本は「核という呪い」という作品で福島原発事故について扱ったもの。


もともと僕は作品というのはエンターテインメントになっていなければだめだという持論があって、ところがJCO事故以降の自分や両親の問題はどう書いても地味で自分も読む気にならない年寄りの愚痴みたいなノンフィクションにしかならず、なかなか書けないという悩みがあった。それが去年ぐらいから「ホラーとして書いたらどうだろう」と思い始め、昨年中に2号分の記事(今年一月発売の「怖い噂」8号と、4月発売の9号に連載)を脱稿した。そうしたら今年2月に親父が死に、3月に福島原発の事故が起こるという、いわくつきの原稿で、自分としてはその続編のつもりで書いた。割と気に入ってます。核が人類にとってどのような意味で呪いなのかを書いた。


もうひとつは大槻ケンヂのインタビューで、オカルト大好きの大槻さんが、事故以降「科学大国だと思ってたのがバカの集まりだったっていうのがわかった」「東電や保安院、内閣とかの隠蔽を見ていると、・・・都市伝説って言われてたことがそうでもないし、想定外のことも起こるし、やっぱり偉い人は隠蔽や嘘を言うっていうのがはっきり分かったので、今まで怖い噂といわれてたものが本当に噂だったのかという揺らぎが生じている」と言っていたのが印象的。これは7月発売。


現在出ているのは新潮45の「水木山脈」。これは水木先生という強大な山の人脈を山脈にたとえてそれを追うもので、いろんな人から水木さんの話を聞いていきます。今回は呉智英さんとまんだらけ古川益三さん。視点が正反対なんだけど、二人ともげらげら笑いながら話してくれました。現在後篇執筆中。


それと「サッカー批評」では、もと横浜マリノスのスター山田隆裕のその後の人生を追っています。この人はなんとメロンパン屋さんになったのですが、その後裁判を経験したりして波乱の人生を送っています。


今週は活動も忙しく、臨界事故被害者の会の一員として議員会館で政府交渉を2回やり(福島原発事故での労働者の被曝と住民被曝についてのもの)、そこで知り合った福島原発で警備をしていた方から昨日4時間話しを伺い、あまりのことに何度かうなりました。これはそのうち別冊宝島で書きます。今週はその関連で飯舘村に行く予定。


オタク取材も続いていますが、なかなか書く暇がなくすみません。それにしても今年はアニメが豊作ですね。まどマギにはまり、あの花、シュタゲと楽しんでいます。ああ、まゆしーが死んでしまった。


それから、2年ほど前から大学で教えるようになったんですが、それについてはまた次回。


そんなわけで大泉広報部長でした。ではまた。