消える人々

今サッカー選手版の消えたマンガ家というべき「Hard After Hard」というのを「サッカー批評」という雑誌で連載しています。もしあなたの気になるサッカー選手がいたら気軽に連絡ください。もちろん消えたマンガ家の方も随時受け付けてますから、こちらもお気軽に連絡ください。メールアドレスはプロフィールのところにあります。


サッカー界の裏事情を取材していて思ったのは、選手に対するキャリアサポートが極めて手厚いということです。Jリーグはキャリアサポートセンターを立ち上げて熱心に取り組んでいます。もちろんことがことだけに、ものすごく成功しているとはいいがたいですが、使い捨てのマンガ界とは段違いですよ。


この二つの世界が共通しているのは、両方ともつぶしが利きずらいというところです。したがって業界内での就職情報をシステムを作って流通させる必要があるんですが、Jリーグはこれに取り組んでいるのに、マンガ界はさっぱりです。本来ならマンガによって巨大な利益を得ている出版社が協力し合ってやるべきなのですが、お互い漫画家を囲い込むことばかりに必死になっている。取材をしているといつももう少し何とかならないかなと思います。

実は竹熊メモで紹介された「漫画家アシスタント物語」というブログを読んできたんですが、いやはやなんとも、という内容がえんえん語られていました。こういう生殺しみたいな状態で老いていくのは、一度売れて名前が出た後で消えるよりさらにつらいですね。この人はジョージ秋山のアシで、ジョージ作品に興味のある人はすごく面白いと思いますよ。


50歳近い人なんですが、首になったらつぶしも効かず、再就職もままならないでしょうからねえ。う、他人事じゃねえや、がんばろ。